チェンマイは歴史と自然が残るタイ第2の都市でロングステイにもオススメ

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バンコクから北へ約700㎞、タイ北部に位置するチェンマイはバンコクに次ぐタイ王国第2の都市だ。正式にはチェンマイ県ムアンチェンマイ郡といい、13世紀にラーンナー王国の新都として建設された歴史ある都市だ。寺院や遺跡など歴史的建造物が数多く立ち並び、観光地としても人気が高い。

隣接するランプーン県には大規模な工業団地があり、日系企業が多数進出している。日本人駐在員の多くはチェンマイ周辺に住んでいるため、チェンマイは日本人街を形成している感がある。チェンマイは高地にあるため気候も穏やかで、乾期(11月~1月)は日中の平均気温が約25℃と過ごしやすく、常夏のタイにあっては避暑地としても知られている。

タイ北部のチェンマイに日系企業の進出が盛んなのは、バンコクよりも人件費が安い上に北部の人たちは手先が器用で労働者の質がよく、さらに雇用者の多くが周辺住民のため、離職率が低く職場を転々とするジョブホッピングが少ないといわれている。また、バンコクよりも治安が良く交通渋滞が少ないという利点もある。

チェンマイには日本人が多く住んでいるため、その住みやすさがよく知られるところとなり、企業をリタイアした人たちがそのまま長期滞在する例も少なくない。そんなロングステイヤーが集まるチェンマイだが、一部に観光ビザを悪用して不法に滞在するものが後を絶たなかった。

日本人や欧米人などビザなしで30日間まで滞在できる人たちの中に、滞在期間が切れそうになるといったんミャンマーやマレーシアなど隣国に出国し、再入国することで30日間の滞在延長を繰り返し、事実上長期滞在している外国人が多くいた。その中に不法行為を働くものがあり、タイ政府は出国後の再入国における取り締まりを強化している。チェンマイ県はミャンマーとの国境を有しており、こうした不法滞在者も多く集まっていた。

こうした不逞の輩はさておき、タイ・チェンマイでロングステイを楽しむには正規の長期滞在ビザを申請することをお勧めしたい。タイの観光ビザは60日間滞在でき、さらに30日間の延長ができるので、最長3か月は観光ビザで滞在可能だ。しかし、本格的な長期滞在を希望するなら、OAビザと呼ばれるロングステイビザを取得しておくべきだろう。

ロングステイには長期滞在ビザを取得しておこう。

タイ王国大使館ホームページ

http://thaiembassy.jp/rte1/index.php?option=com_content&view=article&id=883:2012-&catid=36:require-document&Itemid=54

 

ロングステイビザは、リタイアメントビザとも呼ばれる満50歳以上が対象の長期滞在ビザで、発給されれば1年間の滞在が可能となり、以降1年ごとに更新・延長することができる。申請は日本のタイ大使館で行うか、入国後にイミグレーションオフィスで手続きを行う。

どちらで手続きを行うにしても、80万バーツ以上の預金残高証明か月額6万5千バーツ以上の年金証明書が必要。預金と年金収入両方の合算で80万バーツでも構わない。証明書は公証人、法務局、外務省の認証が必要で、日本で手続きを行う場合には、英文で書かれた国立病院発行の健康診断書と、外務省発行の無犯罪証明書も必要となる。このふたつはタイ入国後の手続きでは不要だが、現地での手続きはイミグレーションオフィスの役人と対面でのやりとりが必要になる。

問題がなければ日本での手続きなら2日間でOAビザが発行される。タイ国内での手続きならばその日のうちにOビザと呼ばれる90日間の滞在ビザが発行され、90日後に改めてOAビザの申請が必要となる。Oビザ取得から3か月後に晴れてチェンマイのロングステイヤーとなることができるというわけだ。

チェンマイのコンドミニアム

Airbnbで調べてみるとチェンマイ周辺のコンドミニアム、ゲストハウスは1泊1100円くらいから。平均すると1泊3000円程度だが、1000円台の施設が多いようだ。仮に1500円のゲストハウスを利用するとして1ヶ月45000円、3ヶ月135000円だ。対する賃貸のコンドミニアムは1ベッドルームなら1ヶ月6000バーツ(約18000円)から。ゲストハウスよりも格段に安く暮らすことができる。もちろん、ホテル式のサービスは付帯しないが、仮に1年とすると30万円も違うことになり、この金額差はとても大きい。

チェンマイには日本人向けの不動産屋も多く、日本にいてもホームページから家賃や間取りを確認することができる。タイへ渡る前にあらかじめ下調べをしておくのがかしこいやり方だ。1ベッドルームでも50~60㎡と日本なら2DKに匹敵する広さで家賃が2万円程度だから、もう少し奮発すればかなり広い物件も望める。

下記の物件は2ベッドルーム+2バスルームで広さは143㎡、1年契約なら家賃は月26000バーツ、日本円にしておよそ8万円弱。手頃な予算でお気に入りの住まいを探すことができる。これもチェンマイの魅力のひとつだろう。

http://www.rimping.co.th/RP%2001%20apt.htm

チェンマイの食の中心タラート

「チェンマイ」の名はラーンナー王国のメンラーイ王が先都チェンライから遷都するために設計された「新しい街」を意味している。長い歴史の中にあって現在も発展を続ける、常に新しい街チェンマイにあって、古い時代の北部タイの面影を色濃く残しているのがタラートと呼ばれる市場だ。市場はかつての要衝であったピン川のほとりに集中してあるが、なかでもワローロット市場は地域住民から「カードルアン」=最大の市場と呼ばれている巨大タラートである。

ワローロット市場は最大の市場です。

ワローロット市場の様子。

アセナビ http://asenavi.com/archives/3596

 

ワローロット市場は地下1階、地上3階の市場と呼ぶには大きすぎるほどの建物で、生鮮食料や惣菜のほかに、チェンマイみやげの伝統工芸品や衣類なども販売する一大観光スポットでもある。日本ではみたこともない色とりどりの野菜や生きた鮮魚など、吹き抜け式の上階から眺める食料品売り場は壮観で、まさにフードスタジアムといった趣がある。市場には約500もの店が並び、市場の外にも屋台が軒を連ねて南国のフルーツやローカルのスナックなどを販売しており、1日中いても飽きることがない、まるでテーマパークのようだ。

タイ北部の主食はカオニヨウというもち米を蒸したもので、ちぎったり丸めたりしておかずをつけて食べる。このカオニヨウと同じくらいの頻度で食べられているのがケープムーという豚肉の皮をカリカリに揚げたもの。同じように鶏の皮を揚げたナンガイもポピュラーなチェンマイ料理だ。いずれもそのままか、ナムプリックヌムという激辛の野菜ペーストをつけて食べる。ナムプリックヌムは慣れないとその辛さにしびれてしまうが、慣れてくると病みつきになる不思議な味だ。ほかにも市場に行くとたいてい売っている、一見ドーナツのようなサイウアというチェンマイソーセージがとてもうまい。

カオニヨウ(もち米)

サワディーチャオ チェンマイ http://www.sawadeechao.net/restaurant/geenroonbaansuan_photo_2.htm

チェンマイソーセージの勇姿

ハノイだより http://blog.goo.ne.jp/sigekenyozoh/e/90bb57b6431a2e537a987e66999d21bb

 

だが、チェンマイの名物料理といえばなんといってもカオソーイだろう。もともとはチェンマイと国境を接するミャンマーの郷土料理で、後にラオスとチェンマイに伝わったが、ラオスとチェンマイではスープの味付けが異なる。ラオス風のカオサーイは豚のひき肉にトウガラシやニンニクを混ぜたものをトッピングして食べる担々麺風。麺は幅広の米麺だ。

ラオス風カオサーイ

ラオス風カオサーイは担々麺風です

ウィキペディア https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%82%AA%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%82%A4

 

これに対してチェンマイのカオサーイは、ココナッツミルクベースのカレースープに揚げた卵麺を入れたもの。トッピングはトウガラシをはじめとした野菜が中心で、豚肉を使わないのは中国系イスラム教徒の影響だといわれている。この、カレー風味のカオサーイはチェンマイだけでなくタイの屋台ではポピュラーな麺料理で、店ごとに異なるトッピングが楽しめる。

チェンマイのカオサーイはカレー風味

BKK LIFE http://bkklife.info/gourmet/b-grade-gourmet/

 

タイのインターネット事情

日本人がタイにロングステイするときに気になるのが、インターネットに接続するブロードバンド環境。一般家庭におけるタイのブロードバンド環境の整備は日本よりも数年~10年くらい遅れていて、2015年になってようやく1Gbpsの光回線サービスが始まった。しかし、光回線の引き込み工事ができるのは1階かせいぜい2階まで。3階以上のマンションやコンドミニアムに住んでいると光回線は利用できず、現在はADSLが主流となっている。

ADSLは既設の電話回線を利用して通信を行う技術だが、ノイズの干渉や距離によって送られてくる信号が減衰してしまう。また、光回線も同じだが同時にたくさんの人が通信を行うと通信速度は遅くなり、Webページが表示できなくなったり、ひどいときには通信が切断されてしまう。タイにおける通信インフラは決して良いとはいえないため、高速のブラウジングに慣れた日本人にはストレスがたまるかもしれない。

固定回線がだめならスマホなどモバイル環境はどうか?携帯電話についてはチェンマイでも数年前にLTEのサービスが開始されているが、利用可能な範囲は限られていてまだまだ3G回線がポピュラーだ。 そこで、安価な3GのSIMを契約して快適なネット環境を手に入れる裏技を伝授したい。

タイの最大手通信会社AISの格安SIMを契約すると、3GB/月以上のプランならAISが運営するWifiスポットを無料で利用できる特典がついてくる。AISのWifiスポットはカフェやショッピングモール、コワーキングスペースなどに設置されており、こうしたスポットを利用することで、自宅よりも快適な環境でインターネットに接続可能だ。

AIS社のSIMカードでWifiスポットを無料で利用出来る

AISのSIMカードのプラン

フリープランナーブログ http://freeplanner.jp/sim/

 

チェンマイの医療機関

チェンマイの医療レベルは比較的高く、最新設備を備えた300床を超える私立の総合病院もある。しかし、なんといっても病気で体調が悪い時に、不慣れなタイ語や片言の英語でうまくコミュニケーションをとれるかどうか不安な面もある。そんなときに頼れるのが日本語の通訳がいる医療機関だ。チェンマイの日本総領事館では、日本語対応可能な医療機関として以下の3病院を推奨している。これなら万が一の時にも安心ではあるが、チェンマイは比較的涼しいとはいえ一年を通して高温多湿の熱帯だ。感染症や食あたりなどに気をつけて、体調管理に万全を期することが大切だ。

日本語対応で安心の病院

在チェンマイ日本国総領事館ホームページ http://www.chiangmai.th.emb-japan.go.jp/chiangmai/byouin.pdf

 

ラジャヴェー・チェンマイ病院

ラジャヴェー・チェンマイ病院 http://www.rajavejchiangmai.com/index_japan.php

 

まとめ

タイの中ではバンコクに次ぐ都市でありながら、豊かな自然と歴史の遺産が残る街チェンマイ。ミャンマーとの国境も近くタイ人だけでなく、少数民族も多く住んでおり、多元文化に触れることのできる場所だ。最新のショッピングモールや快適なコンドミニアムもリーズナブルなうえに、古くからの市場や史跡など探索に出かけたいスポットもたくさんある。ロングステイビザを獲得して、ぜひチェンマイの長期滞在ライフを満喫していただきたい。

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