人気トップ!インフラや生活レベルが上位のマレーシアの生活費の内訳

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket

海外の移住先に、常に人気トップのマレーシア。その大きな理由の1つは、物価が安く生活費が安くて済むということではないでしょうか。

インフラや生活レベルは、他の東南アジア諸国でも上位のマレーシアですが、物価は日本に比べて3分の1~2分の1です。ただ、中には酒類など日本より高いものもあるので、一概にも言えません。

では、実際の金額はどの程度のものなのか。

そこで、「マレーシアでの生活費の内訳」を、具体的に分かりやすくまとめました。マレーシア移住をお考えの方は、ぜひご参考ください。

1. 気になるマレーシアでの生活費はどのくらいかかるのか?

ほどほど賛沢で月額20~25万

安定した政治経済情勢に加え、治安や言葉の面で不具合の少ないマレーシアは、日本人が暮らしやすい要素をバランスよく満たした国。

とりわけ、マレーシアの物価水準は日本に比べて割安感があり、無理なくワンランク上のゆとりを手にすることができる魅力は大きいでしょう。

贅沢できるマレーシア。

 

生活費は個々のライフスタイルにもよりますが、例えばクアラルンプールでコンドミニアムに暮らして週に2~3回はゴルフや趣味を楽しむ「ほどほど賛沢派」なら、夫婦で月額20~25万円程度が目安だろう。

もう少し庶民的な立地を選び、自宅のプールやテニスコートで余暇を過ごす時間が多ければ15~20万円の予算でも十分暮らすことができます。

ただ、生活費全体を単純に日本の3分の1で済ませられるかと言うと、実際にはなかなか困難です。

というのも、日本人が満足する住まいはマレーシアの中級グレード以上が大半であり、日本食とローカル料理では相場が異なるなど、ある程度快適に暮らすには相応の費用がかかるため。

もっとも、マレーシアには日本人の口に合う食事も多く、光熱費や衣料品への出費はほとんど気にならないので、「住まい」「食事」「娯楽・レジヤー」の3項目が生活費の中心となります。

 

タイプ別マレーシアでの生活費
(単位:リンギット=RM) ※1リンギット=約26円

90日以内ロングステイ

長期滞在
中流生活 リッチ生活
サービスアパートに滞在(朝食、インターネット付)、移動はタクシーや電車、ゴルフは月3~4回など。 平均的なコンドミニアムに暮らし、ゴルフは月1~2回、携帯電話などは最低限の機能のみ。 高級住宅街に暮らし、ゴルフや日本食料理店へは週1~2回、スマートフォンはブロードバンドを利用。
家賃 6000 2500 4000
電気 0 120 200
水道、ガス 0 20 20
携帯電話 60 60 150
インターネット 0 80 150
衛星放送 0 80 120
食費 1000 1000 1500
娯楽
レジャー費
1200 800 2000
交通費
ガソリン
400 150 400
医療保険 300 150 300
メイドサービ
(月2回)
0 0 500
雑費 300 300 500
合計 9260 5260 9440

 

緩やかながら「物価」は上昇中

経済成長著しいマレーシアは、2020年に先進国入りを果たすという国家目標を掲げ、人々のライフスタイルも大きく変貌を遂げています。

これに伴い、物価も緩やかながら上昇基調にあり、インフレ率は年3パーセント程反、2005年~2010年の五年間では約14パーセントも上昇しています(マレーシア統計局)。

マレーシアのインフレ率。

出典:GLOBAL WATCH

もっとも、食品など生活必需品が急激に高騰することはないものの、ちょっと気の利いたカフェやレストランの飲食代、ホテル代、ガソリン代など「ほどほどに賛沢」するために必要なモノやサービスの物価は、着実に上昇しています。

長く暮らす予定なら、将来に渡るインフレ率を視野に入れておく必要があります。一昔前のような「格安に豪華な生活」というイメージを改めたほうがよいかもしれません。

「住居費」が生活コストを左右する

せっかくマレーシアで暮らすなら、ゆとりある住まいで暮らしたいと考える人は多いでしょう。住居費は都市部ほど高く、クアラルンプール首都圏では月額2000~4000リンギット程度はみておきたいもの。ペナン島やコタキナバルなら1500~3000リンギット程度でも選択肢は十分にあるが、高級リゾー卜物件となればクアラルンプール並みの物件もあります。(※ 1リンギット=約26円)

マレーシアで生活する部屋。

出典:ナカノプロパティー

よほどの高級物件でない限りは、だいたいどこも100~150平米で間取りは2~3ベッドルーム、それなのに同じ都市のなかでも1000リンギット以上の開きがあるのは、付帯設備や周辺施設の充実度、また、不動産デベロッパーが歩道などの美化に投資しているかどうかといった外部環境の差によるもの。

現地の物価、古くても日本では味わえない住環境をとるか、趣味やレジャーに充てるか、個人によって判断が分かれるところです。

このほか、賃貸するならできるだけ家具・家電製品のついた部屋を探すと費用の無駄がなくて済みます。契約前であれば、家主との交渉次第で買い足してもらうことも可能です。

90日以内のロングステイでサービスアバートを利用する場合は、同等グレードの一般賃貸物件と比べて倍額近くになりますが、ホテルの客室で暮らし続けることを考えれば、短期間でもゆったり暮らせるメリットを優先した方が良いかもしれません。

「食費」は日本食と飲酒の頻度による

 ローカルなレストラン

マレーシアは外食が盛んで、活気あふれる屋台や「コーヒーショップ」と呼ばれる庶民的な食堂がいたるところにあり、麺料理なら一品五5~7リンギット、飲み物や副菜をつけてもひとりあたり10~15リンギットで事足ります。(※ 1リンギット=約26円)

マレーシアでのローカルレストラン。

出典:Kung Fu Tea

中級~高級レストラン

日本人のロに合う中華系の料理店も多いので、普段はローカル料理で済ませる人も多いが、やはり定期的に日本食も取り入れたいもの。

庶民的な日本食レストランなら定食1セットが20リンギット前後~、空輸した食材を使うような中級以上のレストランで夕食をとればひとりあたり100リンギットを超えることも珍しくありません。

現地の物価水準に慣れてくると頻繁に日本食レストランに通うよりは、地元の食材や中華系の調味料をうまくアレンジして自宅で日本食を作る人も多くいます。

日本の食材はマレーシア各地で手に入りますが、輸入コストがかかるため日本国内で買うより30パーセント程度は割高になってしまうのです

オーガニック食材

野菜や穀物類に(いては、マレーシアでも健康志向の高まりを受けオーガニック食材の専用コーナーも増えています。オーガニック商品は、一般のそれと比べて2倍以上の価格で売られているものも珍しくありません。

酒類

このほか、マレーシアは酒類にかかる税金が高く、度数に比例するため日本酒1リットルで80~100リンギット、度数の高い焼酎は日本酒以上の価格になることもあります。

比較的手ごろなのはビールで、レストランで大瓶を注文した場合の金額は1本15リンギット前後。住居費と並んで生活費を左右する食費は、日本食やお酒の頗度によって開きがでることを覚えておきましょう。

光熱費は日本の半額以下

マレーシアの、電気、ガス、水道料金は日本に比べて破格といって良いほど安いです。

短期間のロングステイでサーピスアパトやホテルに滞在する場合は、これらの費用も宿泊料金に含まれます(物件によっては徴収される場合もあります)。

電気代

最も比重を占めるのは電気代ですが、夫婦ふたりで過ごす分には月額80~150リンギット程度。機構が常夏なので、エアコンの使用頻度によって幅があります。

ガス代

ガスは、プロパンが一般的で、1本のタンクで数ヶ月は利用できます。

水道代

水道は上下水道併せても月額20リンギット以内が相場で、セランゴール州のように一定量までは無料という太っ腹の地域もあります。

ただし、水道水は飲用に適さないため、ミネラルウォーターや浄水器などを購入するか、月額100リンギット程度で性能の良いリース品を利用しましょう。

娯楽・レジヤー費

余暇の過ごし方としてゴルフを挙げる日本人は多く、好きな人は週に2~3回はゴルフ場通いをしているほど。

プレー料金を1回150リンギットとして、夫婦で月に5回通った場合、月額およそ1500リンギット(2人分)の計算になります。これに対し、コンドミニアムのプールやテニスコートの利用が中心であれば、さらに費用はかかりません。(※ 1リンギット=約26円)

スポーツ以外

映画観賞は12リンギット前後、地元アーティストによるクラッシック音楽やジャズコンサートは40~50リンギット、語学教室は1回50~80リンギット程度など。

マレーシアからの海外旅行

マレーシアに滞在するメリットを生かし、格安航空会社を上手に利用して国内旅行や近隣諸国への海外旅行を楽しむ人も少なくありません。

東南アジア諸国はどこも3時間程度の飛行圏で、3日間程度のツアーなら1000リンギットもかからず日本の国内旅行感覚で楽しめる。

また、日本からは遠く離れた南半球のオーストラリアも、マレーシア発着なら時間的にも費用的にも身近な存在として人気を集めています。

月々2000リンギット程度の予算を娯楽・レジヤーに充てられれば、実に多彩なアクティビティを楽しむことができるでしょう。

マレーシアからの海外の地図。

出典:マレーシガイド

衣料費・日用品

マレーシアは衣替えと無縁の常夏の国。普段着はTシャツ、短パンにビーチサンダルがあれば十分で、こだわらなければ現地調達でまったく不自由しません。

ショッピングモールに入っているカジュアル衣料品店であれば、Tシャツは20リンギット程度から購入できます。

その他の日用雑貨

割安なマレーシア水準で手に入りますが、日本と同じ品質のものが3分の1で手に入るとは限りません。

性能の良いものや凝った製品となると、日本製品に軍配が上がるものもあります。例えば、金属製の調理小物や浴室製品がすぐにサビつき、筆記具は使い切る前にインクが出なくなるなど、些細なことだが気になる人は帰国するたびに日本で調達しているようです。

生活家電・IT関連

いわゆる白物家電や、携帯電話、IT関連製品は、日系メーカーをはじめとする国際ブランドが揃っています。(※ 1リンギット=約26円)

製品にもよりますが、およその相場は

  • 32型液晶テレビが1200リンギット~、
  • 洗濯機:800リンギット~
  • プリンター:200リンギット~
  • へアドライヤー:60リンギット~
  • 電動歯ブラシ:100リンギット~

など。家具付きの賃貸物件なら大型家電はほとんど揃っているので、必要に応じて小型家電を揃えれば良いでしょう。

スマートフォンやタブレット端末は、米国メーカーや韓国メーカーの製品を中心に流通しており、目安としてだいたい日本国内の販売価格より20~30パーセント割安ではあるものの、現地水準から考えれば高額な部類に入ります。

ガソリン代・交通費

車社会のマレーシアで暮らすには、マイカーを保有したほうが断然生活の自由度が広がります。

ただ、自動車価格は国産車で100万円~、輸入車は日本車の小型セダンでも2OO方円台と高額。ガソリン代は、国際原油価格と連動しており、ハイオクガソリンが1リットルあたり約2.9リンギット程度。

タクシー代

タクシーは本来メーター制で、初乗り2キロメートルまで3リンギットと定められていますが、クアラルンプール以外ではほとんど徹底されておらず、それぞれの土地の相場価格があります。時間制でチャーターした場合は、1時間あたり30~40リンギットが目安。

バス・鉄道料金

バスや鉄道など、陸路の国内移動費は非常にリーズナブル。例えば、クアラルンプールからペナン島(約350キロメートル)へは長距離バスで35リンギット、車で高速道路を利用して50リンギット程度でアクセスできます。

マレーシア内を走る格安バス。

 

ゴルフや国内旅行を楽しむ人にとって、国内移動費の割安感はウレシイ限り。マレーシアに帯征するメリットを生かして存分に宗暇を楽しみたいですね。

マレーシア(クアラルンプール)の物価

(1.00円=0.037リンギット換算)

 日本   KL(クアラルンプール)
 円  リンギット  円換算
 コンビニ
 水ペットボトル(500ml)  105  1,5  40,5
 コカコーラペットボト
(500ml)
 150  2,3  62,1
 ポテトチップス1袋  150  6  162
 プリングルス1缶  300  6  162
 メントス1本  100  1.4  37,8
 カップ麺  200  2  5,4
 菓子パン1袋  120  2  5,4
 弁当1箱  450  5,8  156、6
 スーパー
 米5㎏  2200  20  540
 キャベツ1玉  250  2,5  67,5
 すいか1個  2000  6  162
 牛肉100g  400  2,8  75,6
 惣菜1パック  250  5  1,35
 寿司1パック  400  20  540
 日本スーパー
 日本米  2200  110  2970
 納豆1パック  30  3  81
 うどん1玉  50  1,5  40,5
 カレー粉  250  6  162
ポッキー1箱  140  3  81
醤油1瓶  250  6  162
ふりかけ1袋 160 5,5 148,5
その他
日本の書籍  1,0倍  1,7倍
地下鉄初乗り  160  1  27
タクシー初乗り  710  3  81

 

2. マレーシアでの生活費はこうすれば0K

現地でお金を手にするには?

短期間の旅行とは異なり、中長期的に海外暮らしをするには、生活資金の準備にも早めに取り掛かっておく必要があります。

まずは、現地へお金を持ち込むにはどのような方法があるか整理しました。

① 現金

現地のお金を手にする最も有利なのは、円貨で持ち込み、現地の両替所でリンギットに交換する方法。銀行レートはこれより若干落ちます。日本国内でリンギットに交換できる銀行は少なく、レートもあまりよくありません。

② トラベラーズチェック

円建てトラベラーズチェックを用意し、現地でリギット現金に換える方法です。現金に比べて若干手数料がかかりますが、万一盗難に遭っても再発行が可能で安全性が高いのが強み。

③ クレジットカード

マレーシアは、カード決済のできる店舗は多く、最も普及しています。ブランドはピザとマスター。海外キャッシングで現地通貨を引き出すこともできますが、日本の引き落としまでの期間に応じて利子が加算されてしまうのがデメリット。マレーシアの多くのATMはキャッシング可能な「PLUS」や「Cirus」に対応しています。

④ 国際キャッシュカード

自身が保有する日本の円建て銀行口座から、直接現地埋貨を引き出せる便利なキャッシュカードのこと。三井住友銀行、新生銀行、シティバンク銀行などが発行しています。クレジットカードのような入会審査もなくスピード発行が可能。ただし、通貨の換算レートはあまりよくなく、引き出しに手数料がかかる銀行も多いのがデメリットと言えます。

⑤ 日本から送金

マレーシア国内に銀行口座を保有していれば、日本から資金を送金することができます。海外送金には数千円の手数料が発生するので、まとまった資金を送りたい人向き。インターネットバンキングを通じて定期的に資金を移す長期滞在者も多いようです。

銀行やATMは充実だがビザなしでの口座開設は困難

マレーシアには、地元系のメイバンク、パブリックバンク、CIMBバンクなどのほか、日本の三菱東京UFJ銀行やグローパル展開するHSBC銀行、シティバンクなど数多くの銀行があります。

金利は銀行にもよりますが、普通預金で0.5パーセント前後、1年定期なら3パーセン卜前後と魅力的。

ATMもいたるところに設置されており、長期滞在するなら、マレーシアの銀行口座を開き、キャッシュカードを利用して必要な現金を手にするのが最も便利な方法です。

ビザなし滞在者が口座を開設することは非常に困難

3ヶ月以内のビザなしロングステイの場合は、その他の方法で生活資金を調達する必要があります。

多額の便菌を持ち込むのはリスクを伴うので、トラベラーズチェックや国際キャッシュカードを併用し、物品の購入にはクレジットカードを使うなどして、バランスよく無駄の少ない方法をとったほうが良いでしょう

1万リンギット以上の持込みは要申告

マレーシア入国にあたり外貨の持込み制限はありませんが、1万米ドル相当を超える現金やトラベラーズチェックを持参している場合は、税関への申告が義務付けられています。

これはマネーロンダリングの問題などの国際情勢を受けたもので、申告したからといって課税されるものではないので安心してください。

しかしながら申告を怠った者には罰則が適用されるだけでなく、万一盗難などの被害に遭った場合に、現金を所有していた証明ができず、必要な手続きに支障を来す可能性もあります。

税関申告書は空港に備え付けられているので、到着時に忘れず申告しましょう。

まとめ

マレーシアは、日本の物価の3分の1~2分の1で十分な生活ができますが、物やサービスの場合、安かろう悪かろうの部分も少なからずあることを留意しておきましょう。

また、移住後もインフレ率や通貨レートにも常に注目する必要があります。

※この記事を読まれた方は、ぜひ下記の記事も合わせて読んでみてください。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket

SNSでもご購読できます。