コタキナバルはキナバル山麓に広がる自然と現代が調和した都市

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ロングステイヤー人気ナンバーワンのマレーシア首都クアラルンプールから飛行機で2時間半、ボルネオ島サバ州最大の首都がコタキナバルです。略称はKK、美しいエメラルドの海とマレーシアの最高峰キナバル山周辺の豊かな自然が魅力の街です。日本や欧米からの移住者や長期滞在者も多く、ビーチとジャングルに囲まれたリゾートに、近代的なビルやショッピングモール、病院なども充実しており、ロングステイヤーも観光客も安心して楽しめます。


コタキナバルの絶景

上海東和旅行社 http://towatravel.com/9103

コタキナバルの美しいモスク

HIS https://activities.his-j.com/TourLeaf/BKI0008.htm

コタキナバルは、かつてイギリスの植民地時代になる以前はアピ村と呼ばれていましたが、炎を意味するアピの名は縁起が悪いと、イギリス人の名前から「ジェッセルトン」に改名されました。ジェッセルトンの名は市内のあちこちに見られ、コタキナバルの対岸にある離島に渡るための船着き場はジェッセルトン・ポイントといいます。

ジェッセルトン・ポイント

オールアバウト http://allabout.co.jp/gm/gc/453313/

ジェッセルトン・ポイント周辺の地図

ライブドアブログ http://blog.livedoor.jp/grandpapa2/archives/3316302.html

ジェッセルトン・ポイントからボートで渡るコタキナバル対岸のサピ島、マヌカン島はマリンアクティビティのメッカで、透明度の高い海でシュノーケリングや海水浴が楽しめます。ジェッセルトン・ポイントにあるボート・ターミナルにはいくつもの売り場カウンターがあり、それぞれ運航会社が異なりますが、島に渡るボートの乗船料はだいたいどこのカウンターでも同じ料金となっています。22~23リンギットとターミナル使用料7リンギット、合計で約30リンギット(約800円)で往復できます。

ジェッセルトン・ポイントにあるボートのチケット売り場

オールアバウト http://allabout.co.jp/gm/gc/453313/

島嶼部はトゥンク・アブドゥール・ラーマン海洋公園の一部ですので、海洋公園の入園料10リンギットを支払い、それぞれ10リンギットほどのシュノーケルやライフジャケットをレンタルしてビーチに向かいましょう。

サピ島のんびりツアー

サピ島のんびりツアー http://www.borneo-ichiban.com/jp/%EF%BC%92%E5%B3%B6%E5%B7%A1%E3%82%8A%E3%83%84%E3%82%A2%E3%83%BC/

サピ島名物オオトカゲも日陰でのんびり

サピ島の名物オオトカゲが休憩中

地球の歩き方 http://tabisuke.arukikata.co.jp/mouth/68539/

ジェッセルトンの名は、ほかにも1954年創業の老舗ホテルや、コタキナバルきっての高級コンドミニアムにも冠せられています。

ジェッセルトンホテルのたたずまい

ジェッセルトンホテル
Yahooブログ http://blogs.yahoo.co.jp/tres0177/39371433.html

ジェッセルトンコンドミニアム

ジェッセルトンコンドミニアム

ジェッセルトンコンドミニアムのプール。

マラジャボルネオ http://www.malaysia-borneo.com/kotakinabalu/info/jesselton-condominium.html

このジェッセルトンコンドミニアムは15階建てでおよそ150戸、きれいなプールと専用庭、フィットネスジムやサウナを完備、もちろん24時間セキュリティ体制で安全に暮らせます。

これで1カ月の家賃はおよそ10万円といいますから、とてもリーズナブル、ほかのリゾートマンションも同様でコタキナバルのコンドミニアムはコストパフォーマンスに優れているといえるでしょう。

高級リゾートマンションと見まごうコンドミニアムより、もっとリーズナブルに過ごしたい、という方向けにはサービスアパートメントやスタジオがお勧めです。外観はホテルというより雑居ビル的な印象で、居室はホテルにキッチンがついたマンション風の長期滞在向けホテルです。こちらは1泊2000円くらいから滞在できますが、バックパッカーなどに人気のため、手続きに時間がかかることもあります。いったん、別のホテルに泊まってからじっくり探すのがいいかもしれません。

ジェッセルトン・ポイントから歩いてすぐの場所にある大型ショッピングモール・スリアサバはコタキナバルの新しいショッピング・ポイントです。

スリアサバショッピングモールが壮観

マラジャボルネオ http://www.malaysia-borneo.com/borneo-live/2014*/suria-sabah.html

スリアサバ・ショッピングセンターは地階から3階までがショッピングと食のゾーン、7階にレストラン、8階は映画館になっています。3階にはシティグロッサー(食料品売り場)があり、奥のほうは海の見えるフードコートになっています。

スリアサバ・ショッピングセンターのフードコート。

マラジャボルネオ http://www.malaysia-borneo.com/borneo-live/2014*/suria-sabah.html

スリアサバ・ショッピングセンターのレストラン。

スリアサバ・ショッピングモールは高級ホテルが併設されており、ホテルからモールへは同じ建物の中を通って行くことができます。このスリアサバに併設されている「ホテル・グランディス」の屋上には「スカイブルー・バー」というオープンエアのバーとプールがあり、南シナ海に浮かぶ島々を見ながらゆったりとした時間が過ごせます。ショッピングモールのフードコートもそうですが、ここから眺める夕日はまさに絶景の一言に尽きます。

スカイブルー・バーを上から見たところ。

スカイブルー・バーの美しいプール。

エクスペディア https://www.expedia.co.jp/Kota-Kinabalu-Hotels-Grandis-Hotel.h7055088.Hotel-Information

スカイブルー・バーからの夕日が素晴らしい

オールアバウト http://allabout.co.jp/gm/gc/448870/

コタキナバルの名前のもととなったマレーシア最高峰のキナバル山を擁するのが、世界遺産キナバル国立自然公園。市内から車で約2時間半、4095.2mのキナバル山は東南アジアで最も高い山です。キナバル国立自然公園の中に位置するため、日本の富士山のように勝手に上ることはできません。宿泊施設も完備した公園事務所で登山の手続きが必要です。

標高1600メートル付近にある公園事務所で手続きをすると登山用のIDを発行してくれます。登山にはガイドの同行が必要で、登山道には休憩所が一定間隔で設けられています。登山の途中でキャンプを張ることは禁じられているため、登山者はすべて山腹にある山小屋に宿泊することになります。ですので、登山のためには事前に山小屋の予約が必要で、予約が取れて初めてキナバル山に登ることができます。また、登山道の入り口にはゲートが設けられ、時間外にはカギがかけられてしまうので、入山から下山まであらかじめ決められた時間内で行動しなければなりません。意外と面倒ですが、4000メートルの山頂から眺める大パノラマは愛好家にはたまらない絶景です。

キナバル山登山が素晴らしい

キナバル山登山にはIDが必要

キナバル山

キナバル山登山の素晴らしい景色

キナバル山頂からの美しい景色

キナバル山登山のルート

西遊旅行 http://www.saiyu.co.jp/feature/kinabalu/

キナバル自然公園内にあるハイキングコースにはふたつの人気スポットがあります。ひとつはキャノピーウォークと呼ばれる高さ40メートルのつり橋です。つり橋は3本が連なっており、全長は157メートル。幅わずか30cmほどの不安定なつり橋はゆらゆら揺れてスリル満点。左右のロープをつかむ手に思わず汗がにじみます。

吊り橋がスリル満点!

自由人 http://yuuma7.com/%E3%82%AD%E3%83%8A%E3%83%90%E3%83%AB%E8%87%AA%E7%84%B6%E5%85%AC%E5%9C%92%E3%81%AE%E8%A6%B3%E5%85%89%E5%9C%B0%E5%85%A8%E9%83%A8%E8%A1%8C%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%BF%E3%81%9F%E3%80%82%E8%A1%8C%E3%81%8D/

もうひとつの人気スポットは、なんと温泉です。ここは竹を意味する「ポーリン」温泉と呼ばれ、太平洋戦争中に旧日本軍によって掘削されたもの。マレーシア人は温泉に入る習慣がないため戦後は長らく放置されていましたが、1970年ごろからキナバル国立自然公園の一部として再整備され、今では休日にはどの浴槽も超満員となる人気スポットです。

泉質は硫黄泉で温度は50~60℃と高めの温泉です。屋外には大小の露天風呂、屋内には個室の有料浴室があります。国立公園内のトレッキングやキナバル登山の途中に立ち寄り足湯を楽しむ人たちも多く見られます。

戦時中の日本軍の温泉が人気になっている。

ウィキペディア https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%B3%E6%B8%A9%E6%B3%89#/media/File:Poring_Sabah_PoringHotSprings-08.jpg

自然が豊かでロングステイにはうってつけのコタキナバルですが、長期滞在の際に気になるのが現地の医療体制です。マレーシアは比較的医療体制の整った国で、コタキナバルにも大きな病院がいくつかあります。外務省のホームページにも掲載されているクイーンエリザベス病院とKPJ病院がその代表格ですが、まだオープンしたばかりのグレンイーグルス病院も最新の医療機器や設備が充実しています。コタキナバルの病院は日本語の対応ができませんので、もしものときに病状を説明できるように、病院でのやりとりを想定した英文を準備しておくといいでしょう。また、最近は自動翻訳も性能が上がっているので、電子辞書や翻訳機を用意しておくのもいいかもしれませんね。

コタキナバルにも大きな病院があって安心

コタキナバルの病院情報は外務省のサイトをチェック

外務省ホームページ http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/asia/kotakinabalu.html

グレンイーグルス病院のサイト

グレンイーグルス病院 http://gleneagleskl.com.my/JA/about-us/

最後に、マレーシアは東南アジア諸国の中でも治安の良さはトップレベルで、安全な国であることは間違いありません。しかし、近年シリア等におけるイスラム過激派のテロの余波が東南アジアにも及んできています。2016年1月、コタキナバルのあるマレーシア・サバ州と国境を接するインドネシアの首都ジャカルタで、インドネシア人の男が爆弾テロを起こした上に銃を乱射、4人が死亡、26人がけがをする事件が起こりました。

また、マレーシアの首都クアラルンプールのあるマレー半島南端に位置するシンガポールでは、過激派組織イスラム国を支持したとしてバングラデシュ人労働者27人が拘束されています。マレーシア政府はこうした周辺国の動きを重く見て、国家安全保障会議法を改正し、令状なしに容疑者を拘束できるようにしています。また、テロの標的となりそうな場所では警察と軍隊の共同でパトロールをするなど、警戒を強化しています。

外務省によれば、この事件を受けて在マレーシア英国大使館、同オーストラリア大使館が、それぞれマレーシアに滞在する自国民に向けて注意喚起を呼び掛けました。

マレーシアのテロ脅威に関する注意喚起

外務省ホームページ http://www2.anzen.mofa.go.jp/info/pcspotinfo.asp?infocode=2016C056

この情報を掲載している外務省の「海外安全ホームページ」では、諸外国の危険度を4段階に分類し、色分けをして地図上に分布しています。

諸外国の危険度を4段階に分類

外務省により、色分けをして危険度を地図上に分布

外務省 海外安全ホームページ http://www.anzen.mofa.go.jp/masters/risk.html

このような周辺国の動向から、マレーシアでは外国人が多く集まる首都クアラルンプールの危険度が増しているかと思われますが、2016年2月、外務省は海外安全ホームページにおいてマレーシアのボルネオ島東端サバ州東海岸の危険度レベルを2から3に設定しています。

マレーシアのボルネオ島東端サバ州東海岸の危険度レベルを2から3に設定しています。

マレーシアのボルネオ島東端サバ州東海岸の危険度レベルを2から3に設定しています。(近接図)

外務省による東南アジアの安全情報。

海外安全ホームページ http://www2.anzen.mofa.go.jp/info/pcareahazardinfo.asp?id=11

ごらんのように東南アジアにあってマレーシアだけが色のない、安全な国であることは確かなのですが、ボルネオ島の東海岸はフィリピン南部に拠点を置く過激派組織の侵入経路となる可能性が高く、実際2013年には武装勢力がサバ州のラハ・ダトゥに侵入し、マレーシア軍と警察によって5カ月にも及ぶ共同作戦の末、掃討した事案がありました。

全体としてマレーシアが安全な国であることは間違いありませんが、悲しいことに現代社会の病巣は世界中に蔓延しており、日本を含めどこの国も安全とはいえないのが実情です。特に外国にあっては外務省の注意喚起にもあるように、自分の身の安全は自分で確保する以外にありません。ロングステイヤーの皆さん、長期滞在の際はくれぐれも周囲への配慮を怠らず、外務省などからの情報をこまめにチェックするようにしてくださいね。

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